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「それがな、また何処かの姫との縁談話が飛龍に持ち込まれたんだが。あいつは完全に無視してるからな。いい加減誰か娶れと言ってやろうかと思っただけなんだ」

赤羽は溜息をついて頭をかく。

「ま、どうせ相手にもしないだろうし、言うだけ無駄だろうけどな」

「飛龍殿ならばそうでしょうね。何しろ彼は極度の女嫌いですから」

その言葉に、赤羽が考え込みながら頭を振る。

「俺もそう思ってたんだが、最近どうも違うような気がしてな」

「どういう事だ」

「あいつはもう見付けてるんじゃないか。生涯を共にする伴侶を。ただ何か事情があって今は会えない。だから死ぬ程寂しいのに、それを周りに悟られないようにしてるんだ。いや、もしかしたらあいつ自身も自分の想いに気付いてないのかもしれねえが」

角鹿が感心したように赤羽を見た。

「貴方がそんな事を仰るとは珍しいですね。何か余程気に掛かる事でもあるのですか?」

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