07
溜息をついて髪をかき上げた時、後ろから二人の子供が走って来た。
幼い男の子と女の子は、楽しそうに笑いながら飛龍を追い越し、青空の下を駆けて行く。
その様子が、何だかとても自由に思えた。
(……子供は、良いな)
あの二人が、ずっとあんな風に笑っていられたらいい。
そんな国にして行かなくてはならない。
そう考えながら、何となく二人の子供を目で追う。
やがて少し先を走っていた男の子が、向こうから歩いて来た娘にぶつかった。
「あっ、ごめんなさい!」
「いいえ。怪我が無くて良かった」
慌てて謝った男の子に微笑み掛け、娘は続ける。
「でも、女の子を置いて行っては駄目よ。ずっと仲良くしてね」
「うん!」
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Reservoir Amulet