06
澄んだ水の冷たさを感じると、冷静に物事を考えられる気がする。
「闇、か……」
光の名を掲げる自分が、戦うべき相手。
命を象徴する光と真逆の存在。
だが、光が命を象徴するというのは本当に正しいのだろうか。
全ての命は大地から生まれ、やがて大地に還るのではないだろうか。
そして大地を潤し、鎮めるのが水なのだ。
高き地から流れて大地を癒し、いずれは黄泉へと。
闇の女神の道を、命あるものは辿りながら生きる。
そう考えると、まるで水の流れが豊葦原の命の象徴のようだ。
ならばそれに逆らい破るのは罪ではないのか。
本当は、自分達のしている事こそが。
「こんな事を話そうものなら、正気を疑われるだろうな」
飛龍は苦笑して水から手を出した。
(土雲【つちぐも】の話を聞く機会があれば良いのだが)
闇に属す人々は、土雲と呼ばれている。
八百万の神々を崇め、この大地を巡って光と争う人々。
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Reservoir Amulet