15
微笑んだ輝夜を見て、漣星が尋ねる。
「あれ、僕達を知ってる?何処かで会ったかな」
「あっ、いえ!違うの。道々飛龍に話を聞いていたのよ。とても大切な仲間だって」
「こら、勝手な事を言うな」
「本当の事でしょう?照れなくても良いのに」
そこで賢彰が、わざとらしい咳払いをした。
「飛龍殿、では大切な仲間として言わせて頂きます。姫を娶られるならちゃんと手順を踏むべきです。すぐに返して来て下さい!」
「何を言っている。そんな事出来る訳無いだろう。ようやく会えたのだぞ」
「だけどねえ、帝ともあろう者が姫を攫うなんて……」
「そうですよ!幾ら何でもいきなり連れて来るなんて!」
まだ何か言いたげな賢彰に、飛龍は馬の手綱を押し付けた。
「話は後で聞くから、とにかく馬を頼む。行くぞ、輝夜」
「あっ、ええ。じゃあ、また後でね」
- 344 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
ページ:
Reservoir Amulet