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「そうだそうだ。幾ら何でもいきなり連れて来るなんて問題あるだろ」

「君、こんな男と一緒にいてもろくな事にならない。戻るなら今の内だ」

話を振られた輝夜は、微笑んで口を開く。

「そうね、きっと一生苦労すると思うけれど……。でも、仕方無いわ。飛龍は放っておくと、すぐに一人で無理をするから。遠くで心配しているより、側にいて振り回されている方が余程良いわ。皆も、そうでしょう?」

その笑顔を見て一瞬黙り込んでから、角鹿が尋ねた。

「あの、失礼ですが以前お会いした事があるのでしょうか。何となくそんな気がするのですが」

「会ったというかよく知っているような気がするよな」

赤羽も頷くと、飛龍が輝夜の肩に手を置いた。

「もしかしたら、何処かで会ったのかもしれんな。人間の記憶というのも存外、馬鹿に出来んだろう?」

「……そうね」

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