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視線を交わした後、飛龍は調子を変えて言う。
「とにかく、お前の部屋は此処の隣に用意させる。まずは荷を置いて来い」
「ええ、分かったわ」
「あ、ご案内しましょう」
角鹿が腰を浮かしかけたが、輝夜は明るく止めた。
「平気よ。隣なんでしょう?さすがに迷ったりしないわ」
そう言い残し、小さな荷物を手に部屋を出る。
(隣……。此処で良いのよね?本当に、飛龍のお部屋のすぐ横だけれど)
以前宮に来た時の部屋はもう少し離れていたのだが、今回はどうして隣なのだろう。
首を傾げながら畳の上に座ると、不意に懐かしさが込み上げた。
聞こえて来る仲間と、そして飛龍の賑やかな声。
(懐かしいわ、本当に)
こんなにすぐに戻って来られるとは思わなかった。
大切な人達と、武器を手に戦いに出た日々。
愛しい人と共に、大地を駆け抜けた一時。
全てが元に戻るのではなくても、貴方の側にいられるなら。
それだけでもう、充分過ぎる程に満たされるから。
静かに目を閉じて、そのまま懐かしさに身を委ねる。
永遠ではないと分かっているから尊くて、大切に出来るなら。
刹那の輝きを放つ人は、きっとそれぞれ幸福なのだろう。
生まれて刹那の灯りを燃やし、また還って行く。
そうして巡り続ける営みの中で。
出会いと別れを繰り返しながら、ただ一人と巡り会って。
手を取り合って生きて行けたなら、それが幸せ。
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Reservoir Amulet