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冷たい視線を受けて、飛龍は息を吐く。

「そんな訳無かろう。お前達、勝手に盛り上がるな。相談したい事があったから、丁度良いと言ったのだ」

「相談?珍しい事もあるものですね。飛龍殿が我々に相談ですか」

「何だ、その目は。俺がいつもお前達の意志を無視して好き勝手をしているとでも言いたげだな」

「その通りでございましょう」

そこで、漣星がいつまでも続きそうな会話に割って入る。

「まあまあ二人共。それで飛龍、僕達に相談って何だい?」

「ああ、それは……」

飛龍は暫し言いよどんでから続けた。

「好きな相手に想いを伝えるには、どのようにしたら良いだろうか」

その言葉に、その場にいる全員が目を丸くした。

「お前、まだ伝えてなかったのか?」

「まあな。色々あって、そのままになってしまっていたのだ」

「何て情けない。これに仕えて来た自分を褒めてやりたいところですね」

「それは関係無かろう、角鹿」

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