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漣星も呆れた顔で息をつく。

「やれやれ、そんな大切な事がまだなんて。幾ら女性の扱いに慣れてないからって、情けない事この上無いね」

「全くだ。それでよく彼女もお前と共に来たものだな」

「仕方無いだろう。以前いつか話すと約束はしたが、それきり会う事さえ叶わなかったのだぞ。今日久し振りに会えたと思ったら、あいつはいつも通りで何と切り出すべきか難しいのだ」

忘れてしまったのかと思う程、輝夜の態度は以前と変わらなくて。

あの夜に交わした約束さえ、儚い夢のようで。

「しかし意外ですね。貴方がそのように普通の恋をなさっていたとは」

「初々しくって微笑ましいね」

感想を述べる角鹿と漣星の横で、赤羽が難しい顔をした。

「飛龍、お前これまでに恋の一つもした事ねえよな。どうするつもりだよ」

「分からないから、お前達に訊いているのだ」

飛龍は腕組みをして続ける。

「俺としては、断られたら生きて行けないのでな。何とかして上手くこの難局を切り抜けねばならん」

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