07
輝夜が溢れそうになる涙を堪えた時、母親が立ち上がって部屋の奥の櫃の中から薄い衣を出して来た。
「お前が最初に包まれていた衣だよ」
丁寧に畳んだ衣を輝夜の前に置く。
それは確かに灯りを受けて光って見えた。
「一体何で出来ているのか分からないけどね、いつかお前が此処を出て行く時になったら返そうと思っていたんだよ」
「ああ、それともう一つある」
今度は父親が立ち上がり、外の納屋の中から立派な弓を出して戻って来た。
「それは……」
「お前を見付けた時、この弓をしっかり握って放さなかった。子供が持つには大きいから不思議だったが、きっとお前に必要な物なのだろうから持って行くといい」
輝夜は手を伸ばして弓を受け取り、しばらくの間見詰めた。
やがてそれを握る手に力を込め、強い瞳で両親の方を向いた。
「有り難う。父さん、母さん」
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Reservoir Amulet