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二人は微笑んで輝夜を見返した。

「お前が来てから、私達は幸せだったよ。この村もずっと豊かになったし、お前が幸せの使いなんじゃないかと年寄り衆は話してたんだよ」

「輝夜、お前は何処にいても俺達の娘だ。それだけはずっと変わらない」

暖かな言葉が嬉しくて、泣いてしまいそうだった。

輝夜は唇を噛み、再び両手を揃えて深く頭を下げた。

「……今まで、本当に有り難う。私も此処で過ごした日々を、ずっと忘れません」

此処で見た束の間の夢。

住み慣れた、小さな古い家。

いつも暖かく迎えてくれた両親。

自分もいつか、こんな風に家庭を持ち愛する人と子供を育てるという平穏で儚い一時の夢。

けれどいつまでも夢見る幸福に浸ってはいられない。

もう自分の足で広い世界へ歩き出す時が来た。





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Reservoir Amulet