04
役人の関心が自分から離れて行くのを感じて、輝夜は腕の中で震えている子供に囁いた。
「もう大丈夫よ。行きましょう」
離れた場所に移動すると、子供は泣きながら謝った。
「ごめんなさい、お姉ちゃん。痛かったよね?本当にごめんなさい、僕……」
「どうして貴方が謝るの?貴方は何も悪い事はしていないわ」
輝夜は微笑んで子供の顔を覗き込む。
「さあ、早くお薬を貰っていらっしゃい。お母さんが大変なんでしょう?」
「……うん!有り難う、お姉ちゃん!」
「気を付けてね」
走り去る子供に手を振ってから、ゆっくり背中を伸ばす。
打たれた箇所が、ひりひりと痛んだ。
「間に合って良かった。あんな小さな子が打たれていたら、もっと痛かったに違いないもの」
呟きながら衣の汚れを払っていると、一人の老婆が近付いて来た。
「あんた、大丈夫かい?」
「ええ。有り難うございます」
「これを当ててな。少しは痛みが和らぐからね」
老婆はそう言って、水で湿らせた布を差し出した。
「すみません。助かります」
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Reservoir Amulet