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そんな中で龍眼が逝き、息子の飛龍が帝となった。

しかしその後も、飛龍は父に取り入って富と地位を手にした者達をそのままにしていた。

人々の暮らしの為に政を整える方を優先し、様子を見ながら今日まで来た。

『今に見ていろ。これまでは上手に被っていた化けの皮が剥がれて尻尾を出すぞ。裏で繋がっていた奴らが表に出て来るだろう。動き出したら纏めて掃除に取り掛かる』

以前飛龍はそう言った。

いよいよ動き出したのだ。

「ただの馬鹿じゃねえよな、あいつ」

赤羽の言葉に、角鹿は笑顔で付け足した。

「ええ、大馬鹿という表現が適切でしょう」

だからこそ、今も自ら動こうとしているのだろうから。

己の身を顧みず、先代と同じ轍を踏まないように。





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