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気持ちを落ち着ける為に大きく深呼吸して、木々の中に伸びる道を歩き出す。

(村に行ってみよう。見張りを追い出した後、どうなっているか心配だわ)

そう思って村へと向かっている途中、ふと足を止める。

ただならぬ気配が、体を緊張させる。

(囲まれてる?)

しかもそれは時には荒御魂よりも厄介な、人の気配だった。

身構えた瞬間、木々の間から数人の男が飛び出して来た。

「よう、坊主。荷物を全部置いて行きな」

「…………」

断ったところで引き下がってくれるような相手ではない。

輝夜は黙ったまま、弓矢を構えた。

自分達の優位を確信しているらしい男達は、動じずに笑みを浮かべている。

輝夜は距離を詰めて来る相手を睨み、どうやってこの場を切り抜けるかを考える。

何とかして、この輪を突破しなくては。





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Reservoir Amulet