04
朝早い道を歩いて、村へ向かう。
何か悪い変化が起きていなければ良いが。
まだ領主の屋敷へ踏み込む術は見付からず、様子を探るだけの毎日だけれど。
もしも理がこちらにあるならば、必ず道は拓ける筈だ。
自分はいつだって、自分自身が信じる道を理と貫くしか無いから。
誰よりも自分が疑わしくても。
前へ行くしか無いのだ。
そう思いながら足を動かしていた飛龍は、立ち止まって顔を上げた。
静かな朝の空気を乱す気配がある。
刃がぶつかり合う音、微かな血の匂い。
戦いの気配だ。
それも複数の人数によるもの。
喧嘩などという生易しいものではない戦い。
経験から瞬時にそこまで読み取って、飛龍は道の先へと駆け出した。
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Reservoir Amulet