05
少し行くと、木々に遮られていた視界が開けた。
数人の柄の悪い男達と、懐剣を構えた少年が一人。
多勢に無勢の状況でも、まだ幼さの残る少年は勇敢に立ち向かったようだ。
何人かの男は気絶して倒れており、周りの木には矢が刺さっている。
少年が射た物のようだが、今弓は彼の手を離れて地面に転がってしまっていた。
見守る中、少年が懐剣を構え直して素早く動いた。
男の持つ太刀とぶつかって、冴えた音を立てる。
その動きは中々だったが、力の差からか疲れからか少年は苦しげに顔を歪めた。
どちらに加勢すべきかは明白だった。
飛龍は迷わずに腰に帯びていた太刀を抜き、戦いの中へと飛び出した。
突然の乱入者に、男達は驚きと戸惑いの声を上げる。
その隙を生かして、飛龍はあっさりと中心にいた少年の元まで辿り着いた。
珍しい黄金色の髪が光り、蒼い瞳と一瞬目が合う。
- 85 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
ページ:
Reservoir Amulet