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「まあ、いいだろう。固い事を言うな」

止めた赤羽に飛龍が軽く返すと、少女は首を傾げた。

「高千穂の領主は貴方の配下なのではないの?」

「冗談ではない。先代が領主にした小物だ。しかし、だからと言って俺に全く責任が無いとは思っていない。これ以上、この地を荒らさせる訳には行かんからな」

「……そう」

少女は少し考えるように口をつぐんだが、再び顔を上げて言った。

「屋敷の結界の話をしていたわね。それがあるから、中に入れないんでしょう?」

「ああ。しばらく探っていたんだが、どうにもならぬ。やはり領主が闇の者と手を組んで、この地の神の加護を受けているらしいな」

「それは無いわ」

きっぱりと否定して、少女が目元を鋭くする。

「私も見て来たの。領主は神を呪詛して、その力を結界に使っているのよ」

「何?」

「あの結界なら、私が解けるわ。だから」

真っ直ぐに飛龍を見据え、迷う事無く続ける。

「だから、私も一緒に連れて行って」

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