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ゴトッ、ゴトッ。

ひかりが鞄を開けて取り出した物に、部屋の中に大変重い沈黙が降りた。

「なあ、それ……」

暫し経った後に、勇が確認に入る為に躊躇いながら口を開いた。

「拳銃。ちゃんと補充用の銃弾も入ってる……」

ひかりは手際良くてきぱきと銃に弾が込められている事を確認する。

「いつでも撃てるよ」

「わ、こら、俺に向けるな!」

「大丈夫。セーフティー掛かってるし」

「そういう問題か。そんな物を軽々しく人に向けるな」

勇がそう言いながら手を下げさせると、ひかりは大人しく銃を机に置いた。

再度沈黙が訪れ、勇は頭を抱えて改めて厄介なものを拾ったと後悔した。

そうしていると、ひかりが不意に顔を覗き込んで来た。

「どうしたの?頭、痛いの?」

大きな瞳に近くから見詰められ、勇は思わず目を逸らした。

「いや、そうじゃない。とにかく、俺はもう学校に行くから」

「学校?」

立ち上がった勇を見上げて、ひかりが聞き返す。

「ああ。その後バイトで遅くなるだろうから、適当に冷蔵庫の物を食べて大人しくしてろ」

「うん……。有り難う」

ひかりの言葉を背中で聞きながら、勇はドアを閉めた。





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