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ひかりは相変わらず表情一つ変えずに紅茶を飲み、落ち着いた声で話し出した。

「私は此処に来る前、『ソウル・ガーディアン』っていう仕事をしていたの」

「ソウル・ガーディアン?」

「そう。簡単に言えば、護り屋。人の命は勿論、その人が命のように大切にしているものを守る仕事」

「へえ、いい仕事じゃないか」

感心して言うと、ひかりは嬉しそうに微笑んだ。

「有り難う。元々は私の両親が始めた仕事だったんだけど、仕事の途中で亡くなって……。それで私を育ててくれた祖母が、最期の日に話してくれたの。その上で、『選びなさい、お前が進む道を』って」

「それで、お前は両親の跡を継ぐ道を選んだのか」

普通に学校へ行って普通に暮らすという道もあったのに、敢えてそちらの道を。

「うん。でも、まだ子供だったし。仕事を頼んでくれる人なんて、ほとんどいなかったから。最初の内は親が遺してくれた銃の扱いを覚えたりするので必死だった」

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