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何がそうさせたのかは分からない。

どうして、せめてこの子だけは助けたいと。

そんな事を思ったのか。

何の償いにもなりはしないのに。

そう思いながらも駆け続け、やがて小さな遊び場のある建物に気付いた。

入り口にある説明書きを、目を凝らして何とか読む。

子供を預かってくれるらしい事が分かり、取り敢えず中へと入る。

既に入り口は閉まっていたが、そんな事に構ってはいられなかった。

雨の降り注ぐ庭から、建物の中を窺う。

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Reservoir Amulet