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「今はまだ、勇は生きてる。もう会えないと思った貴方がいてくれる。それだけで、私は頑張れるから」

屈託無く告げられて、思わず自分の頭に手を添える。

全く、言っている意味が分かっているのだろうか。

「……お前、そういう事を他の奴にも軽く言ってるんじゃないだろうな」

「え?どうして?」

不思議そうに尋ねられて首を振る。

「いや、何でもない」

「何か勇、様子が変。緊張してるの?」

「まあ、色々な」

そう答えるとひかりは足を止め、両手で勇の手を包み込んだ。

「大丈夫。私が絶対、貴方を守るから。その為に、此処に来たんだから。ソウル・ガーディアンはいつだって、守る為に在るの」

大切なものを。

魂のように大切なものを。

魂よりも大切なものを。

誓うように、祈るように、包んだ手に自分の額を付ける。

「全てを尽くし、お護り致します。どうかご安心を」

「……ひかり?」

戸惑って名を呼ぶと、ひかりが手を放して微笑んだ。

「緊張している依頼人の方に少しでも安心してもらえるように、両親が言っていたんだって。私はおばあちゃんから聞いたんだけど……。少しは落ち着いた?」

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