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正面の騒ぎでほとんどの人間が出払ったとはいえ、その扉の前には二人の見張りが立っていた。

勇とひかりは顔を見合わせ、ベルトに挟んでいた銃を手にした。

宴に頼んで持って来てもらった麻酔銃だ。

かなり急いで準備してくれたようだが、それでも充分な数があった。

そのほとんどを陽動として戦う事になる宴に渡した為、勇とひかりは身軽な装備だ。

それでも麻酔弾を一発撃ち込めば、大人をすぐに眠らせる事が出来る。

銃を手に廊下を駆け、見張りの前に飛び出す。

声を上げる間も与えずに構えた銃の引き金を引く。

弾は命中し、見張りの男は二人共昏倒した。

一方のポケットを探り、カードキーを取り出す。

それで扉のロックを外して開け放つ。

広々とした空間は、地図で確かめた通りだった。

警報が鳴り響く中、室内へと飛び込む。

そこには数人の研究者達が残っていたが、二人は素早く左右に別れて走りながら麻酔銃を撃った。

そして勇とひかりが再び部屋の奥で顔を合わせた時には、他に立っている者はいなかった。

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Reservoir Amulet