06
案じる瞳で閉ざされたドアを見ると、宴が唐突に提案した。
「では、私はそろそろ戻ります。君は此処でひかりさんを待っていてあげて下さい」
「いいのか?」
「彼女は間違い無く、即採用となるでしょう。先輩として、色々案内したり教えたりする人が必要ですから」
穏やかに言って立ち去る背中に呟く。
「……有り難う」
彼女は、分かっているのだろうか。
時を越えて現れた少女が、沢山の人の未来を変える切っ掛けとなった事を。
ひたむきにひたすらに在る事が、多くの変化をもたらしてくれた事を。
「分かってないだろうな」
きっと、彼女は知らない。
自分が彼女を、どんなに愛しく想っているかを。
この十年、焦がれる気持ちで待ち続けて来たのだ。
別に劇的な再会を期待していた訳では無いが、あんなにあっさり会ってしまうと、全てが夢のようで。
本当に側にいると信じるのが難しくなってしまいそうで。
伝える機会も逃してしまう。
一体どうしようか。
考え込んだ時、応接室のドアが開いた。
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Reservoir Amulet