08
「あ、うん」
頷いた隼はひかりに向き直り、改まった様子で口を開く。
「遅くなったけど、僕は大嶋隼。勇のクラスメートで、此処で一緒にバイトしてるんだ。君は?」
訊かれたひかりは、微笑み返して答えた。
「私、夕村ひかり」
「あれ、名字が違うね?」
隼が並んだ二人の顔を見比べて首をひねる。
「だから、私は……」
妹じゃないと言い掛けたひかりの口を、勇は素早く手で塞いで代わりに答えた。
「血が繋がってない義理の妹で、今まで離れて暮らしてたんだ」
「……そうなんだ。色々大変なんだね」
しんみりした隼に向かってひらひらと手を振る。
「じゃあ、またな」
「うん、また明日。ひかりちゃんも、また会おうねー!」
勇はその声を背中で聞きながら、ひかりの口を塞いだまま引きずって歩いて行った。
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Reservoir Amulet