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「……お前、それ昼ドラの影響か?」
ひかりはどうやら、勇が学校に行っている間に様々な事を学んでいるらしい。
これ以上悪い影響を受けなければ良いが。
勇は考えながらポケットに手を突っ込んで息をついた。
やたら銃の扱いに慣れている上、記憶喪失で男数人をあっさり気絶させてしまう少女。
そして飽きもせず命を狙って来る謎の男達。
全く厄介な事になったものだ。
「……大丈夫」
不意に掛けられた言葉にひかりを見ると、少女は穏やかに微笑んでいた。
「私が、絶対勇を守る」
「……は?」
思いがけない内容に勇が間の抜けた反応をすると、ひかりは言葉を続けた。
「私、勇と会えなかったら自分の事も信じられないまま……不安に押し潰されそうになってたと思う。今、こうして笑っていられるのは勇がいてくれたから。だから、勇がいてくれないと困る。誰より私が悲しむの」
力強く拳を固め、宣言する。
「だから私が、勇を守る。何より大切な勇を、絶対殺させたりしない」
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Reservoir Amulet