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補習を終えた勇が教室の引き戸を開けると、既に隼は学校に来ていた。

「おはよう、勇」

「ああ、おはよう」

勇の前の席に座っている隼は、後ろを向いて告げた。

「ねえ知ってる?今日、うちのクラスに転入生が来るんだって」

「……転入生?」

勇は一瞬嫌な予感を覚えたが、気のせいだろうと片付けた。

「珍しいよね。三年の、こんな時期に転入なんて」

確かに珍しい。

受験生で転校なんて、勉強にも支障が出るだろう。

勇が考えているとチャイムが鳴り、少し遅れて担任の教師が入って来た。

教卓の前に立ち、ぱんぱんと手を打ち鳴らす。

「はい、とっとと席に着け。転入生の紹介が出来ないからな」

それを聞いた生徒達が、がやがやと自分の席に着く。

それを確かめてから、担任の教師は入り口の方に視線を向けた。

「入っていいぞー」

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