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その日の授業が終わる頃には、ひかりに関する様々な情報が飛び交っていた。

「可愛い娘だよなあ」

「編入試験、ほとんど満点だったんだってー」

「凄い、頭良いんだね!」

クラスメート達が自分の事を噂しているのを分かっているのかいないのか、ひかりは珍しそうに教室の中を見回している。

勇はうんざりしながら、隼が教室にいない事を確かめてから話し掛けた。

「おい、お前何でちゃっかり転入して来てるんだ?」

「何でって、勇を守るって約束したから。ずっと近くにいないとね」

当然のように返された。

確かに以前、そんな話もあったような気がする。

しかし、それとこれとは話が別だ。

「全く、黙って勝手な事しやがって……」

「私は言おうとしたけど。勇が、後でって断るから」

朝、ひかりが何か言い掛けたのはこの事だったのか。

勇は息をついて話を変えた。

「よくあっさり入って来れたな。この学校、結構レベル高いだろ」

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