07
「よく分からないけど。試しにテストを受けさせてもらったら、何だか結果が良かったみたいで。学費半額免除で入れてもらえたの」
ひかりはきょとんとした顔のまま言ったが、それは凄い事ではないだろうか。
ひかりが編入試験をほぼ満点で通ったというのは、どうやら本当らしい。
勇はそこでふと気付いて尋ねた。
「そういえばお前、一体何処から転校して来たんだ?」
ひかりは記憶を失っているのだから、当然以前通っていた学校など分からない筈である。
「ええと、そんなのは適当に」
「適当にって……」
何かやばい事でもしたのだろうか。
ひかりならやりかねない。
可愛い顔をして何をしでかすか分からない娘なのだ。
追求して巻き込まれるのも嫌なので、勇は聞かなかった事にして鞄に教科書を入れ始めた。
するとひかりが顔を覗き込んで来た。
「勇、今日はこのままバイトに行くの?」
「いや、先生に呼び出しされたから職員室に寄ってから行く」
「呼び出しって、何か悪い事したの?タバコ吸ったとか。恐喝したとか!」
勇は息を吐いて鞄を持ち上げた。
「そんな訳無いだろ。それじゃあな」
「……またね」
ひかりは何か言おうとしたようだったが、結局はただそれだけを口にした。
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Reservoir Amulet