09
驚いて呆然とした勇は、声を掛けられて我に返った。
「お前、何をやってるんだ?」
「勇、待ってたの」
ひかりは当然のようにそう答える。
「待ってたって……」
ひかりが勇と教室で別れてから流れた時間は短くはない。
それなのに何故、ずっと此処で待っていたのだろう。
そこまで考えて、勇は息を吐いた。
この娘の考えている事は、頭で理解しようとしても無理な事が多い。
これもきっとそうなのだろう。
そう思って再び歩き出した勇の横に、ちょこんとひかりが並んで来る。
「学校って楽しい所だね。私、お友達も出来たんだよ」
「そうか。それは良かったな」
「うん」
ひかりはそれきり何も言わず、黙って付いて来た。
少し経ってから、勇が口を開く。
「おい、何処まで付いて来る気だ」
もう既にアパートに向かう曲がり角は通り過ぎ、ガソリンスタンドに近付いていた。
するとひかりは当然のように返した。
「だって、私もこっちだから」
「……は?」
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Reservoir Amulet