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「いやー、ひかりちゃん体力あるねー。力仕事までバリバリやっちゃってたよ」

その日の仕事を終えて、更衣室で着替えながら勇が言った。

「いい妹がいていいね、勇」

「……もうそれは言うな」

大変不本意ではあったが、ひかりの体力は勇も認めざるを得ない。

あの小柄な体の何処にあんな体力があるのだろうと思う程だ。

あの少女は、一体何者なのだろう。

考えながら外に出ると、先に着替えを済ませていたひかりが、とことこ近寄って来た。

「勇、お疲れ様」

「…………」

ひかりの姿を視界に入れるなり溜息をついた勇に、むっとしたように声が掛けられる。

「もう、溜息ばっかりついて。若いんだから、楽しく生きなきゃ駄目だよ」

「誰のせいだと思ってる」

「なあに、その言い方。まるで私が、いつも勇を疲れさせてるみたい」

「その通りだろう」

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