13
勇が言い返した時、隼も外に出て来た。
「本当に仲良いね。それじゃ、僕はお先に」
「ああ、またな」
ひかりも笑顔でぺこんと頭を下げた。
挨拶を交わした後、勇は隼と反対方向に体を向ける。
「じゃあ、俺達もとっとと帰るぞ」
足を動かしつつ、ひかりが隣から見上げて来る。
「勇と大嶋さんって、良いお友達だね。私、勇は友達なんていないと思ってた。人付き合いが悪そうだから」
「さり気無く失礼な事言ってるな」
「だって、本当の事だもの。勇は、誤解されやすい人。そうでしょう?」
ひかりは微笑んで続ける。
「でも、大嶋さんや私は知ってるから。だから、一緒にいるの」
「何をだ?」
「勇が、見ず知らずの女の子を拾って助けて。そして、家に住まわせてくれるような優しい人だって事」
大きな瞳が真っ直ぐに勇を見上げる。
「有り難う。感謝してる」
- 41 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
ページ:
Reservoir Amulet