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勇が言い返した時、隼も外に出て来た。

「本当に仲良いね。それじゃ、僕はお先に」

「ああ、またな」

ひかりも笑顔でぺこんと頭を下げた。

挨拶を交わした後、勇は隼と反対方向に体を向ける。

「じゃあ、俺達もとっとと帰るぞ」

足を動かしつつ、ひかりが隣から見上げて来る。

「勇と大嶋さんって、良いお友達だね。私、勇は友達なんていないと思ってた。人付き合いが悪そうだから」

「さり気無く失礼な事言ってるな」

「だって、本当の事だもの。勇は、誤解されやすい人。そうでしょう?」

ひかりは微笑んで続ける。

「でも、大嶋さんや私は知ってるから。だから、一緒にいるの」

「何をだ?」

「勇が、見ず知らずの女の子を拾って助けて。そして、家に住まわせてくれるような優しい人だって事」

大きな瞳が真っ直ぐに勇を見上げる。

「有り難う。感謝してる」

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