03
バイトを終えて、勇はアパートの階段を上がっていた。
今日、ひかりはバイトを先に終えているので、ドアの隙間から明かりが漏れていた。
やけに疲れている感じがする。
うるさい女の客につきまとわれ、その対応を適当にした。
それだけでくたくたになっているところへ、男達が銃を手にやって来たのである。
ついていない時は、とことんついていないものだ。
溜息と共にドアを開けると、夕飯の匂いが漂って来た。
少しして、軽い足音が聞こえる。
「お帰りなさーい」
エプロン姿のひかりが、笑顔で玄関に出て来る。
「ご飯にする?お風呂にする?それとも、わ・た・し?」
「……余計疲れるから、無意味に突っ込みどころに溢れた事を言うな」
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Reservoir Amulet