09
勇は電気を消して、リビングのソファに横になっていた。
寝室のベッドはひかりに譲った形になっているので、ここ最近はずっとソファで寝ている。
体は疲れている筈なのだが、妙に目が冴えている。
『あいつは、まだ何か企んでる』
先程の自分の言葉を思い出して息をつく。
あの何を考えているのか分からない宴の事だ。
またとんでもない事を考えていそうな気がする。
頭の痛い話だ。
一つ寝返りを打つと、カーテンの隙間から射し込む月の光が見えた。
それは流れる雲のせいか、時折不安定に揺れる。
それを見ている内にふと、気遣う瞳をしていたひかりを思い出した。
結局は何も訊いては来なかったけれど、何かを言い掛けて途中で止めた。
彼女は何を思っていたのだろう。
『勇はどうして命を狙われてるのかな?』
自分に、殺される程の理由があるとしたら。
考え掛けて、遮るようにもう一度寝返りを打った。
今のままで何とかなっているのなら、それでいい。
面倒はごめんだ。
風が強くなったのか、窓が小さく音を立てた。
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Reservoir Amulet