07
道路に車を送り出してから、勇はふと空を見上げた。
灰色の空から、小さな雨粒が落ちて来る。
勇は冷たい雫が顔を濡らすのも構わず、しばらく空を眺めていた。
「これは、しばらく止みそうもないねえ」
いつの間にか隣に立っていた店長が、同じように空を見上げて独り言のように言った。
「ほら、早く屋根の下に入らないと風邪ひくよ」
店長に促されるように肩を叩かれ、勇はスタンド内に戻った。
その背後で、雨は益々激しさを増した。
心の糸を鳴らすように、強く強く。
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Reservoir Amulet