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「分かりました!勇の美味しい料理には敵わないけど、頑張って作りますね」

ひかりが鼻歌を歌いながら台所に行くと、誠は勇に向かって言った。

「勇、料理が上手なのかい?」

「別に、普通だよ」

「ひかりさんに作ってあげた事もあるのかな?」

「あいつが食いたいって騒げばな」

普段はひかりに、無理矢理メルヘン弁当を持たされたりしている。

「すっかり新婚生活ですねえ」

「はあ?何だよ、それ」

勇は理解が及ばないような顔で誠を見たが、微笑が返されただけだった。

台所から包丁の音が聞こえて来る中、勇は怪訝そうに眉をひそめる。

そんな様子を見ながら、誠は再度願った。

どうか、この少年に全てを包み込む暖かさを。





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