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「昔から生きて来て……いつしか理由も失った私の生だが……。それでも貴女に会って、優しさを、誰かを愛しく想う幸せを知った……。きっとそれだけで、長過ぎる私の生が意味を持つ……。終わりを歌う聖女を捜して、私はずっと彷徨っていたのだろう……」

本当に優しいのは貴方だ。

こんな時でさえ、まだ。

「有り難う……。辛い役目を負わせて、申し訳無い……。どうか、これからは私の事など忘れて生きてくれ。貴女にはこれから……もっと幸せな出会いが、沢山待っているだろう……。だから、どうか……幸せになってくれ。貴女の幸せを、願っている」

語り終えて力無く目を閉じた姿に、やるせなさが募る。

まだ、自分以外の人に優しいのだから。

どうしてこんなに優しい人の救いが、死なのだろう。

こんなに優しくて、哀しい人が。

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