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「戦う相手に情を移しては、駄目だ。守りたいものを守るには、迷わずに倒さなければならない」

始めてぶつかり合った視線。

訊きたくて、訊けなかった。

それは一体、誰のことを指しているのと。

何処か諦めたような、とうに覚悟を決めているような眼差しで。

いずれ自分に疑いがかかるのも、分かりきっていたかのように。

自分がどう思われどう見られても、構わないというように。

だからこそ、手錠を掛けた。

貴方に疑念を晴らすつもりが無いのなら、私が晴らす。

こうしていれば、やがて現れるだろうと思っていた。

彼とよく似た、もう一人が。

必ず、彼の疑いは晴れると分かっていた。

確信を込めて断言出来る。

この人は、側にいる誰かを裏切ったり傷付けたりなんて出来ない。

そんな事になる位なら、自ら傷付く方を選ぶ。

だから、そんな人だからこそ。





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