04


皆で朝食をテーブルに並べ終わった頃、至聖と卓が揃って入って来た。

「おはよう。遅くなってごめん」

瞬時に引き締まった空気に全く気付かないかのように、至聖はいつも通りの挨拶をする。

「……お前、本気なんだよな?昨日の話」

燎が真剣な声で尋ねると、やはりいつも通りの微笑で返す。

「勿論。俺が適任だし」

「でも、危険なのは変わらない」

珍しく強い口調の悠也の言葉に、それまで黙っていた卓が口を開いた。

「私も同感だ。しかしこちらから仕掛けるのならば、五十嵐君の協力は要となる」

「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ。兄貴と勝負するいい機会ですし」

「勝って、帰って来るおつもりですか?」

不意に違う声が響いた。

いつの間にか近寄っていた真宵は、至聖の席にオレンジジュースが入ったグラスを置きながら繰り返す。

「勝負をして、勝って帰って来るでしょう?」

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