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「ご自分で言い出したんでしょう。見かけによらず情けない人ですね」

至聖から体を離した真宵は、最もな意見を述べた。

「だから俺、そんなにちゃらちゃらしてないんだって」

弁解するように言った至聖は、まだうろたえながら言う。

「ご、ごめん!俺、少し頭を冷やして来るから!」

居たたまれなくなった様子でラウンジを飛び出して行く姿を見送り、その場にやれやれという空気が流れた。

「……あー、何かあったのか?華原」

「どうしてですか?」

「どうしてって……。急に至聖との距離が近くなってないか?」

「気のせいでしょう」

さらりと返されて、燎が頭をかいた。

「そうか?けど普通、あそこまで出来ないよな」

「うん。至聖は冗談のつもりだったのに」

悠也も同意すると、真宵はふっと微笑んだ。

「キス一つで努力するが絶対負けないになるのなら、あれ位容易い事ですよ」

軽く息をついて続ける。

「あの人はちゃらちゃらしている割に意外と情けないですが、例え冗談でも約束を違えるような人ではありませんから」

「…………」

三人は黙り込んで顔を見合わせた。

やはり、これまでとは明らかに違う。

何か、あったのだろうか。





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