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二人の作業に加わろうと椅子に座った至聖に、興味深そうな目が向けられる。
「……いつも通り」
「え、何が?」
「お前がだよ。あんなきつい娘と組まされて、よく普通にしていられるな」
悠也の短い言葉を、燎が補足した。
「軍に入るんだから、あれ位意志が強い娘の方がいいよ」
ファイルを開きながら、微笑んで続ける。
「それに、可愛いし。見た目と中身のギャップが、またいいじゃないか」
「……悠也と同じ事言ってるぜ」
燎は理解が及ばないという顔で、持っていた書類をテーブルに投げ出した。
「初対面で大嫌いって言われて、よく笑っていられるな」
「初対面の人に好きって言われる事はよくあるから、新鮮だったよ」
「どさくさに紛れて自慢してるんじゃねえよ」
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Reservoir Amulet