14


二人の作業に加わろうと椅子に座った至聖に、興味深そうな目が向けられる。

「……いつも通り」

「え、何が?」

「お前がだよ。あんなきつい娘と組まされて、よく普通にしていられるな」

悠也の短い言葉を、燎が補足した。

「軍に入るんだから、あれ位意志が強い娘の方がいいよ」

ファイルを開きながら、微笑んで続ける。

「それに、可愛いし。見た目と中身のギャップが、またいいじゃないか」

「……悠也と同じ事言ってるぜ」

燎は理解が及ばないという顔で、持っていた書類をテーブルに投げ出した。

「初対面で大嫌いって言われて、よく笑っていられるな」

「初対面の人に好きって言われる事はよくあるから、新鮮だったよ」

「どさくさに紛れて自慢してるんじゃねえよ」

- 14 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet