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呆れたように燎が突っ込んだ時、ラウンジの扉が開いた。
「……失礼します」
軽く頭を下げ、真宵が入って来た。
「あれ、華原さん。もう片付け終わった?」
「はい。大した荷物はありませんので」
相変わらずの素っ気無さで答えた真宵に、至聖は親しげに話し掛ける。
「じゃあ、こっちに来て座って。俺達の仕事の説明するからさ」
「分かりました」
真宵は空いていた至聖の隣の席に腰を下ろしたが、馴れ馴れしく話し掛けるなという空気を纏っている。
しかし、これ位で挫ける至聖ではなかった。
「此処は第二支部、しかもこんなこじんまりしてるからね。回って来る仕事も事務仕事ばっかりなんだけど」
「そのようですね。冴凪さんからお聞きしました」
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Reservoir Amulet