03


「まだアースが結成される前でしたね。この基地が堕ちたのは」

至聖が息を吐いて続ける。

「普通の軍では歯が立たないと分かって、アースは作られた。対モナダ軍として」

「そうだ。かつては軍の基地だった故に、それなりの規模とセキュリティを有している」

「……それを、この人数で攻めるの?」

悠也の質問に、卓は笑みを浮かべた。

「勿論、第一支部も動いてくれる。だが基本的には我々で行く。微力ながら、私も出させてもらうよ」

「それは心強いですね。俺達は少数で突っ込むのが得意ですし、何とかなるんじゃないですか」

「ま、少人数で潜入した方が動きも気取られにくいしな」

「血が騒ぐってやつ?」

真宵はそれぞれに盛り上がる皆を見て、ふっと息をついた。

「……そうですね。きっと何とかなるでしょう」

何故か少し弱気で自信無さげな彼の言葉を繰り返して微笑む。

そう、弱気で自信無さげなのに、どうしてか安心する言葉を。

それが彼の本気を示していると分かるから。

きっといつも通り笑いながら、何とかなると言いながら。

何とかしてくれる。

不可能さえも可能に変えて行く強さで。

彼はきっと、そういう人だ。





- 154 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet