05
『……ちょっと訳ありなんですよ』
『ご心配には及びません。すぐに疑念は晴れるでしょう』
ただ、憎しみや恨みだけではなくて。
感じる声に、確かに痛みも哀しみも隠しているのに。
それでも一度は打ちのめされて、そこから再び這い上がったのなら。
きっと絶望を知らない者より強くなるから。
強くなって、絆が生まれて。
どんな運命さえ、変えて行けるかもしれない。
だから、だからきっと。
「大丈夫よ、彼等なら」
里紗は力強く言って微笑んだ。
「さあ、私達も始めましょう。やるべき事を」
彼等が戦いに挑むのならば、自分達も。
共に闇を破る覚悟で、挑む。
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Reservoir Amulet