06
歯を食いしばり、渾身の力で体を持ち上げようとする。
「くっそ、何で俺がこんな事を……!」
「たまの見せ場だ。頑張りたまえ」
何とかして二階の窓へよじ登ろうとしている燎を、卓が下から冷静に応援する。
その時、黙って見ていた悠也が何気無く側にあったドアを押した。
「……このドア、開いてるけど」
「おや、そうかね」
「…………!?」
脱力して地面に落下した燎を見やりながら、二人はさっさとドアの奥に向かう。
「何をしている、柿崎君。急ぎたまえ」
「早く、燎」
「くっそ、何で俺がこんな目に……!」
燎は仲間の無情を嘆きつつ、何とか立ち上がって後を追った。
踏み込んだ建物の中は暗く、静まり返っている。
銃を取り出して安全装置を解除しながら、卓が低く呟く。
「我々の侵入は、既に気付かれているな」
「ですよね。警備も妙に緩かったし」
「鬼が出るか、蛇が出るか」
悠也の言葉に応えるかのように、暗闇の中で何かが動く気配がした。
「……っ」
素早く銃を向けた三人は、思わず息を飲んだ。
「成程。面白い趣向だ」
ふっと笑みを浮かべ、卓が続ける。
「さて、生き残るのはどちらかな?」
この闇の中、最後まで立っているのは果たしてどちらか。
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Reservoir Amulet