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「私一人でどうなるものでもないと分かっています。けれども一度考えてしまったものは忘れられません。もしも私に出来る事があるならば、何かしたいと思います」

この娘は危険だ。

本能的に悟った。

このままでは、いずれ真実に辿り着くだろう。

そして侵略を阻む為、本気で動こうとするだろう。

近付いてはいけない。

そう思ったのに、立ち去れず話を続けていた。

「……変わっていますね、貴女は」

「そうですか?」

娘は少し微笑むと言った。

「私もからすると、付き合う相手をころころ変える人の方が変わっていると思いますけど」

「……!?」

もしや自分のことを言っているのかとどきりとすると、娘が溜息をつく。

「ご存知ありませんか?よく女の子達が騒いでいますけど。さっきもいなくなったって、捜索隊が出来ていました」

「そ、そうなんですか」

口振りからどうやら自分のことを知らないと分かり、ほっとする。

「その人も、此処に来ればいいのに。とても静かで落ち着きますから」

穏やかに語る横顔が、何故か一瞬で心に焼き付いた。

ほんの一時、語り合っただけなのに。

どうしても忘れられなかった。

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