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その出会いから数日が経った。

広い大学内で、偶然すれ違う確率など低いだろう。

娘の名前も聞かなかったのだから尚更だ。

それでも無意識に捜してしまう自分に気付いて戸惑う。

危険だと、近付いてはいけないと思った筈なのに。

そしてある夕方、人のいない中庭で遂にその姿を見付けた。

正確にはあの娘と、もう一人青年がいた。

向かい合って立つ姿に、告白だとすぐに分かった。

間の悪いところに通り掛かってしまったと引き返そうとした時、娘が深く頭を下げた。

そして名残惜しそうにしながらも、青年は背を向け立ち去る。

その後ろ姿をしっかりと見届ける娘の頬には、一筋涙が伝った。

やはり間の悪いところに来てしまったようだ。

そう思って引き返そうとした時、娘がふとこちらを見た。

「…………」

目が合ってしまい、気まずい沈黙が落ちる。

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