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静かで秘められた胸の奥の哀しみと熱情に触れ、もっと知りたいと思った。
歯止めのきかない感情が、焦がれると言う事なのだと。
その気持ちを打ち明けた時の、真宵の反応は薄かった。
「……そうですか」
返って来たのは、それだけだった。
そしてお互い黙り込んだまま数分が過ぎた。
「あの、華原さん?」
「何ですか」
「僕は先程、貴女に愛の告白をしたんですが」
「はあ」
やはり反応は薄い。
怪訝に思って顔を覗き込むと、頬が薄紅に染まっているのが分かった。
まさか、照れているのだろうか。
告白されるのは、初めてではないだろうに。
興味深く見詰めていると、思い切り顔を逸らされた。
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Reservoir Amulet