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「いなくならないで下さいね。貴方は、私の側から」

側にいてほしい。

一人で全てを隠して背負って、いなくなってしまわないで。

「大丈夫。俺はいなくならないよ」

そっと抱き締め返してくれる温もりが、ただ優しい。

自分でも知らない間に付いていた傷さえ、隠してくれるように。

「ずっと側にいるよ。君が望んでくれる限り」

今はまだ、お互いに。

通り過ぎて来た記憶の痛みが強くて。

全て優しい想い出になるには遠くて。

二人の関係が変わって行くのも先かもしれないけれど。

それでも慰め合いながら、少しずつ少しずつ。

暖かな太陽の下、ほんの一瞬かすめるだけの口付けを交わす。

まだ恋に怯える心を知っているから、今はただ。

その心に優しく寄り添えたなら。

「生きて行こう。俺達は、俺達の生を」

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