21
夜になり、歓迎会は開かれた。
テーブルにはコンビニやスーパーで買った飲み物や食事が並べられ、ささやかながらパーティーは始まった。
卓も参加し、燎と悠也が酒を飲む様子を見守っている。
というよりは、二人が羽目を外し過ぎないよう見張っている。
真宵はそんな中で会話を交わしながら、誰かのグラスが空になるとさり気無く新しい飲み物を注いでいる。
他にもおしぼりを用意したり氷を持って来たりと、主役だというのに忙しく働いている。
そんな細やかな気配りが出来るところは、やはり女性らしい。
「……どうぞ」
「え?」
壁に背を預けてぼんやりしていた至聖は、不意に声をかけられて我に返った。
いつの間にか、酒のボトルを持った真宵が側に来ていた。
「ずっと空でしょう。注ぎましょうか」
無表情のまま言われ、至聖は自分のグラスに目を落とした。
- 21 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
ページ:
Reservoir Amulet