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お昼時のファミリーレストランは、平日でも混み合っている。

窓際のテーブルでハンバーグセットを頼みながら、至聖は正面の真宵に訊いた。

「華原さん、オムライスが好きなのかい?」

スプーンでオムライスを上品に口に運んでいる真宵が、ちらりと目を向ける。

「嫌いではないので頼みました。何か問題でも?」

「ううん、何も。女の子らしい、可愛い選択で良いと思うよ」

ここ数日食事を共にした中で、真宵がオムライスを注文した回数はかなり多い。

本人は嫌いではないと表現したが、実際はかなり好きなのだろう。

それを指摘したら、もう二度とオムライスを食べなくなってしまいそうだから黙っているが。

「……貴方も」

しばらく不機嫌そうに口をつぐんでいた真宵が、やがて口を開いた。

「貴方も、ハンバーグセットなんて意外と可愛い注文ですね」

「……褒めてくれてる?」

「いいえ」

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