04
出掛ける時に書き写して来たメモを手に、街の中を足早に進む。
向こうからのコンタクトがあった時点で動く事は、前から決めてあった。
雑踏に紛れながら歩き、駅前のセルフサービスの喫茶店に入る。
窓際のテーブルについて、通り過ぎる人々をさり気無く眺める。
三十分も経たない内に、目的の人物が歩いて来た。
二人は一瞬視線を合わせて立ち上がる。
素早く外に出て、見付けた人物を気付かれないように追い掛ける。
尾行しているのは、スーツ姿の中年のサラリーマンだ。
ごく普通の仕事帰りの様子は、完全に街に溶け込んでいる。
至聖は携帯電話を取り出し、小声で告げる。
「ターゲット、発見しました。追跡します」
隣を歩く真宵も、少し前を歩く男の後ろ姿から目を離さない。
人混みの中で少しずつ距離を詰めて行き、信号待ちで立ち止まったところで一気に近付く。
男の少し後ろに立った至聖は、気付かれないようにスーツと鞄に小さな部品を取り付ける。
信号が青に変わり、再び真宵と並んで何食わぬ顔で歩き出す。
そのまま尾行を続け、男が情報と同じ家に入って行くのを見届ける。
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Reservoir Amulet